太陽のエネルギーで木質チップを効率的に乾燥 Solar Dry System®

木質バイオマスの燃料利用において重要な課題となる乾燥を、太陽のエネルギーを利用して解決するシステムです。化石燃料に頼らず、環境に優しい方法で、木質チップの品質向上とコスト削減に貢献します。
特長
Feature- ランニングコストの抑制: 太陽熱を利用するため、従来の燃料による乾燥方法と比較して、光熱費・燃料費を大幅に削減できます。
- 環境に配慮した運用: 主な熱源として化石燃料を使用しないため、CO2排出量の増加を抑制し、環境負荷を低減します。
- 自然乾燥よりも早い乾燥: 太陽熱を効率的に利用して乾燥を促進し、貯蔵機能も兼ね備えているため、自然乾燥と比較して安定した乾燥が可能です。早期の乾燥はチップの品質劣化を防ぎます。
- 用途に合わせて選べる2つの乾燥パネルタイプ:
- 傾斜タイプ: 重機によるチップの投入や排出、撹拌作業が容易に行えるため、大量のチップを効率的に処理するのに適しています。
- 床面タイプ: 乾燥スペースの形状を設置場所に合わせて自由に設計できるため、限られたスペースや特殊な形状の場所にも柔軟に対応できます。

乾燥の仕組み
How drying worksソーラードライシステムは、太陽熱を集熱パネルで集め、温められた空気をダクトを通して乾燥パネルへ送ります。乾燥パネル内では、木質チップに温風を当てることで効率的に乾燥させます。外気と混ぜて風量を増加することで、乾燥速度を早めます。

メリット
Benefit- 大幅なコスト削減: 燃料費や光熱費を抑え、ランニングコストを低減できます。
- 環境負荷の低減: 再生可能エネルギーである太陽熱を利用することで、環境保全に貢献できます。
- 安定した品質の確保: 天然乾燥と比較して早期に乾燥させることで、木質チップの品質劣化を防ぎます。
- 多様な用途に対応: 木質チップだけでなく、海藻やカカオ、ドライフルーツなど、様々な用途に活 用できます。

仕様
Specs項目 | 仕様(設置例) |
---|---|
建屋寸法 | 縦8,000mm×横9,000mm×高さ10,000mm (屋根の最高点) |
形式 | 集熱パネル式 |
集熱パネル数量 | 32基 |
集熱パネル能力 | 1,440 W/基(最大出力) |
集熱パネル寸法 | 縦2,025mm×横1,010mm×高さ90mm |
パネル重量 | 52 kg/基 |
主要部材質(表面パネル) | ガラス |
主要部材質(枠) | 木材 |
集熱パネル形式 | スリット板通風方式,傾斜タイプ |
乾燥パネル能力 | 約53㎡/バッチ |
乾燥パネル寸法 | 縦3,000mm×横7,500 mm (複数枚で構成) |
主要部材質(乾燥パネル) | 亜鉛メッキ鋼板 |
導入事例
Usecaseソーラードライシステムは、以下のような様々な場所で導入され、その効果を発揮しています。
- 北海道幌延町衛生施設組合様: ペレット原料の乾燥に活用されています。
- 株式会社日比谷アメニス: 大井ふ頭中央海浜公園において、公園剪定枝チップの乾燥に活用し、乾燥させたチップをボイラーで燃焼させ、園内クラブハウスの給湯・暖房に利用する「エネルギーの地産地消」を実現しています。
問い合わせ
Contact
株式会社日比谷アメニス 環境エネルギー部
〒108-0073 東京都港区三田4-7-27
TEL: 03-3453-2416
FAX: 03-3453-2418
Email: kankyo@amenis.co.jp
木質バイオマスのことなら、
日比谷アメニスへご相談ください。
併せてご覧ください
乾燥・保管機器
木質バイオマスを環境に配慮した方法で効率よく乾燥・保管するための資材や機器の販売を行っています。
これにより木質バイオマスの価値が向上します。
