2025.06.5
【コラム】職場における熱中症対策の強化と「ヒエスポ」がもたらす解決策

近年、夏の気温上昇は著しく、職場における熱中症対策は喫緊の課題となっています。厚生労働省も熱中症対策の強化を打ち出し、事業者にはより具体的な対応が求められています。本コラムでは、職場の熱中症リスクと、その効果的な解決策として当社の「移動式エアコン・ヒエスポ」がどのように貢献できるかをご紹介します。
深刻化する職場の熱中症リスク
厚生労働省の資料によると、職場における熱中症による死亡災害は2年連続で30人レベルに達しており、他の災害と比較して熱中症は死亡災害に至る割合が約5~6倍と非常に高いことが指摘されています 。特に屋外作業での死亡者の割合は約7割を占め、気候変動の影響によりさらなる増加が懸念されています 。
法改正で求められる新たな熱中症対策
令和7年6月1日には、改正労働安全衛生規則が施行され、職場における熱中症対策がさらに強化されました 。今回の改正では、「見つける」「判断する」「対処する」という3つの段階で、現場の実態に即した具体的な対応が事業者に義務付けられています 。
具体的には、熱中症の自覚症状がある、またはそのおそれがある労働者を早期に発見するための「体制整備」 、「緊急連絡網や緊急搬送先の連絡先を含む、熱中症による重篤化を防止するための措置の『手順作成』」 、そしてそれらを関係者へ「周知」することが求められます 。特に、WBGT値(暑さ指数)28℃以上または気温31℃以上の環境下で、連続1時間以上または1日4時間を超える作業が想定される場合に、これらの対応が義務付けられることになります 。
WBGT値は、暑熱環境による熱ストレスを評価する指数であり、作業強度に応じたWBGT基準値が示されています 。基準値を超える場合には、WBGT値の低減、身体作業強度の低い作業への変更、WBGT値が低い場所での作業への変更、そしてそれでも基準値を超える場合には、第2熱中症予防対策として作業環境管理、作業管理、健康管理、労働衛生教育を行うことが求められています 。
対策の柱:WBGT値の低減と休憩場所の整備
熱中症対策の基本は、WBGT値の低減です 。これは、冷房などによる作業場所のWBGT値の低減や、直射日光・照り返しを遮る簡易な屋根の設置など、作業環境を改善することで実現されます 。また、冷房を備えた休憩場所や日陰などの涼しい休憩場所の整備も重要です 。
「ヒエスポ」が提供する最適な熱中症対策ソリューション
このような状況において、当社の「移動式エアコン・ヒエスポ」は、強化された熱中症対策に最適なソリューションを提供します。

WBGT値の大幅な改善と快適な作業環境の実現
「ヒエスポ」は、WBGT値を大きく改善する効果が実証されています 。例えば、千葉市内の植物園での導入事例では、猛暑日においても「ヒエスポ」の稼働によりホール内のWBGT温度が低下し、熱中症のリスクを低減できたことが報告されています 。これにより、作業員の身体的負担を軽減し、より安全で快適な作業環境を実現できます。
設置場所を選ばない柔軟性と移動の容易さ
「ヒエスポ」は移動式であるため、配管工事が不要で、必要な場所に簡単に移動させて設置することができます 。これにより、屋内外問わず、熱中症リスクの高い作業場所にピンポイントで冷気を提供することが可能です。特に、屋外作業や一時的な作業場所など、固定式の空調設置が難しい場所でその威力を発揮します。体育館のような広い空間での熱中症対策にも実績があります 。
幅広いラインナップと導入実績
「ヒエスポ」は、1馬力相当のMAC284Cから6馬力相当のMAC1604Cまで、幅広いラインナップを取り揃えています 。これにより、作業スペースの広さや必要な冷却能力に応じて最適な機種を選択できます。また、冷暖房機能を備えているため、1年を通して利用可能です 。600社、3000台以上の導入実績があり、多くのお客様にその効果を実感いただいています 。
まとめ
職場における熱中症対策は、もはや単なる福利厚生ではなく、労働者の命を守るための事業者の義務です。改正労働安全衛生規則の施行により、より具体的な対策が求められる今、WBGT値の低減と休憩場所の整備は不可欠です。
当社の移動式エアコン「ヒエスポ」は、その高い冷却性能と移動の容易さ、そして豊富なラインナップで、様々な職場の熱中症対策ニーズに応えます。図面や現地の写真をお送りいただければ、最適な機種と台数の試算も可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください 。貴社の職場の熱中症対策強化に、「ヒエスポ」が貢献できることを確信しています。