温泉熱を再利用!未利用資源から生まれる、地域を支えるクリーンエネルギー

北アルプス森林組合/長野県

2025年9月24日

北アルプス森林組合様は、これまで廃棄されていた広葉樹の枝や温泉の余剰熱といった未利用資源を組み合わせ、地域資源の循環と脱炭素化を目指す実証事業を開始されました。この取り組みは、2025年8月29日付の大糸タイムス・9月17日付の信濃毎日新聞に掲載されました。

本事例では、弊社が提供する「温風ファンユニット HFU」を利用した木質チップ乾燥システムが、この実証試験に採用されました。国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクトの一環として、水分が高い広葉樹の枝を効率的に乾燥させ、化石燃料に代わるバイオマス燃料を安定的に生産する仕組みづくりについてご紹介します。

導入の背景

地域資源の未利用と脱炭素化への課題

北アルプス森林組合様が活動する地域には、成長が早い広葉樹が豊富に存在します。しかし、これまで伐採された広葉樹の枝は水分が高いため燃料としては利用しにくく、多くが廃棄されていました。また、地域には豊富な温泉資源がありながら、源泉から供給される余剰な熱エネルギーも未利用のままでした。

組合長である割田様は、「この地域の森林資源を余すことなく活用し、北アルプス地域を脱炭素の先行地域にしたい」という強い思いを抱いています。廃棄されていた資源を有効活用し、脱炭素社会の実現に貢献できる新たな再生可能な自然エネルギーの循環システムを構築することが、大きな課題となっていました。

提案ポイント

温泉熱と木質チップ乾燥を組み合わせた循環システム

この課題に対し、弊社は地域に眠る2つの未利用資源である「温泉の余剰熱」と「広葉樹の枝」を組み合わせたシステムを提案しました。具体的には、市の協力を得て管理・分湯している葛温泉の余剰な源泉熱(約70度)を利用して、水分の高い広葉樹の枝を効率よく乾燥させるシステムです。

このシステムの中核となるのが、温風ファンユニット HFUです。このユニットは、熱源として温水を利用し、熱交換により温風を作り出します。チッパー機で細かくしたナラやサクラ、カエデなどの枝をコンテナに入れ、約50度の温風を送り込んで乾燥させます。源泉に近い場所で高温の熱を利用することで、より迅速な乾燥が期待できます。弊社は、バイオマス活用アドバイザーとして、設備の管理やデータ収集・分析、風量などの条件変更による検証を担当しています。

この実証事業により、これまで廃棄されてきた枝が、化石燃料に代わる安価なゼロカーボン燃料へと生まれ変わります。エネルギーの地産地消を実現し、地域の林業活性化と脱炭素化の両立を目指しています。この実証試験は本年度中に結果がまとめられ、来年度以降の実用化を目指しています。

「温風ファンユニットHFU」(左側青い機械)
白いタンクから温泉水を引き込み、熱交換により温風を作り出します。
乾燥コンテナ「Kantainer」に詰められた木質チップ

サポート体制と導入プロセス

HFU・Kantainerの導入を検討されているお客様には、専任の担当者が丁寧に対応いたします。お問い合わせから導入までの流れをスムーズに進めるためのサポート体制をご用意しておりますので、お気軽にご相談ください。

お問い合わせ

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